会長のブログ

宇陀市公民連携まちづくりプラットフォーム 第3回ネクストアクション検討会 2024/01/16

今日は宇陀市主催の宇陀市公民連携まちづくりプラットフォーム 第3回ネクストアクション検討会に参加してきました。ゆたかな宇陀もこのプラットフォームの会員になっています。
検討会として3つの提案があり、その提案に対して参加された方が意見交換会を行うという形になっています。
今回は、以下の3つの提案がありました。

〜ウェルネスシティの推進(観光)〜
①ネイチャー・コア・サイエンス(株) 「薬草散策マップ」
②ウェルアップ 「室生寺および大野寺周辺を中心とした観光の強化」 〜オーガニックビレッジの取組を起点とした農と食の活性化〜
③(一社)MOA自然農法文化事業団関西支所〜 「農水省有機農業指導活動促進事業と新規就農相談窓口」

①番は、ゆたかな宇陀もコンソーシアムに入っているので、私の方で提案をさせていただきました。

終了後の意見交換会で気づいたことを箇条書きでメモしておきます。
・薬草と言っても、生薬の原材料となる薬草とよもぎ、たんぽぽ、どくだみのような山野草の大きく2つに分かれる。
・宇陀市が大和当帰を採用したのは、農家さんの収益性が高いということで大和当帰の栽培の推奨に絞った。
・当帰の畑に雨上がりに行くとそことなく当帰の匂いがして、身体がぽかぽかする体験がある。
・農家としては野菜の栽培との比較の中で薬草の可能性、メリットを見極めたい。作っただけ買い取ってもらえる体制。
・薬草散策マップのせいで「ここの薬草は採取してもいい」というようなお墨付きになってはいけない。
・宇陀薬草農園では、100種類の薬草を育てていて、「何があってどう育てるのか」というのを会員で共有している。5月5日は薬草の日で公開でイベントを行っている。
5月5日を薬草の日としている理由は、611年5月5日に推古天皇は百官を率いて、奈良県の兎田野(うだの)で、鹿茸(ろくじょう・鹿の若い角)と薬草を採取する薬狩りを行なったことに由来します。その後、薬狩りは恒例行事となったので、この日を「薬日(くすりび)」としたと日本書紀に記されています。
・食用の薬草だけではなく、草木染めの薬草なども視野に入れるべき。

意見交換会に参加された菟田野の方は、先祖さんのことを「そんじょさん」と呼んで迎え火や送り火をするという話をされました。同じ人が、発光する色もホタルと同じ黄緑色のホタルミミズの話もしてくださいました。

昔からこの宇陀で生活の知恵として培われてきたいろいろな伝承を聞き取り調査などしてそういう生活の営みとこの薬草というのを関連付け、宇陀を訪問して下さった方に体験してもらわないといけないなあと思いました。その結果宇陀産の薬草の価値が上がって農家さんも潤うようなことが大事ですね。

プラットフォームにはいろんな方が来られるので、違う視点の意見もうかがえて勉強になりました。

まとめは阿騎野薬草農園を守る会さんにしていただきました。